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西武・山川の同級生、離島の球児を支えるホテル フロア貸し切り感染対策 【#コロナとどう暮らす】

2020年7月18日 11:06

 元高校球児が球児を支援-。野球経験者のスタッフがそろう那覇市牧志のホテル山の内は、県高校野球夏季大会に出場するチームに新型コロナウイルス対策を施した特別プランで離島の選手らを出迎える。17日、八重山農林高校の選手ら27人が宿泊した。消毒の徹底やフロアを貸し切って一般客との接触を防ぐなど感染症対策を徹底し、「最後の夏を思いっ切り野球に打ち込んでほしい」と願っている。(運動部・新崎哲史)

八重山農林高校の野球部員を出迎える(右から)山内晴貴さんと智晴さんら=17日午後、那覇市牧志・ホテル山の内(金城健太撮影)

 家族経営の同ホテルは山内晴貴専務(32)や弟の智晴副支配人(28)、いとこ2人の従業員4人とも元高校球児。晴貴さんは社会人野球のJR東海でもプレーし、智晴さんは2年連続パ・リーグ本塁打王の西武・山川穂高選手と中部商業高時代の同級生だ。

 兄弟とも夏の選手権は決勝で敗れ、甲子園出場はならなかった。だからこそ甲子園が中止になり、挑戦さえもできない球児の心境に心を痛めていた。

 県高野連が独自の県大会を開催すると知り「最後の大会に懸ける球児を支援したい」と、ユウアイレンタカーと提携。1泊2食の送迎付で「ゴーゴー球児」にかけて5592円のプランを設定し、離島チームなどに利用を呼び掛けた。

 新型コロナ対策では消毒を徹底し、一般客との接触を減らすためフロア貸し切り、自社バスやレンタカーでの送迎を組み込んだ。

 17日夕には本島内で練習を終えた八重山農林の選手がロビーに集い、チェックイン。18日の興南戦を前に大浜圭人主将は「強敵だが自分たちらしい野球で打ち勝つ」と決意を述べた。

 同校は部員12人で準優勝を果たした昨秋大会にも同ホテルを利用。晴貴さんは「秋より人数も多くなり、礼儀正しく、成長を感じた。夏も頑張ってほしい」と再旋風に期待を込めた。

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