本格的な夏を迎え、沖縄県内で海の事故に遭った人々の救助が相次いでいる。連携プレーで救助活動に尽力した人々に感謝状が贈られた。

城間武署長(左端)から感謝状を受け取った、スティーブン・バナード・マーシュさん(左から2人目)、ロザリ・アゴネスさん(同3人目)、ショーン・マーシュさん(同4人目)=3日、うるま市・石川警察署

東城英雄部長(左)から感謝状を受け取る比嘉良正さん=国頭村・安田公民館

島田孝治署長(左)から、娘と共に感謝状を受け取った槇恵希さん=6月25日、うるま警察署

城間武署長(左端)から感謝状を受け取った、スティーブン・バナード・マーシュさん(左から2人目)、ロザリ・アゴネスさん(同3人目)、ショーン・マーシュさん(同4人目)=3日、うるま市・石川警察署 東城英雄部長(左)から感謝状を受け取る比嘉良正さん=国頭村・安田公民館 島田孝治署長(左)から、娘と共に感謝状を受け取った槇恵希さん=6月25日、うるま警察署

■読谷村 スティーブンさん一家 もずく網に絡まった男性救助

 【うるま】石川警察署(城間武署長)は3日、海で溺れていた人の救助に協力したとして、読谷村在住のスティーブン・バナード・マーシュさん(72)と妻のロザリ・アゴネスさん(27)、息子のショーン・マーシュさん(23)に感謝状を贈った。城間署長は「家族で連携し、スピーディーに救助に取り組んだ勇気に感謝したい」と話した。

 スティーブンさん一家は5月5日午後0時50分ごろ、恩納村真栄田岬近くの海岸でスタンドアップパドルボード(SUP)を楽しんでいた際に、もずく漁の網に絡まり身動きの取れなくなった60代の男性を発見。SUPで近づき、男性を救助した。

 3人は「大変なことになっていると気づき、怖かったが、みんなで団結して対応した。命を救うことができてうれしい」と喜んだ。

■国頭村 比嘉良正さん ミニボート転覆・漂流救う

 【国頭】ミニボートで安田漁港の沖合を漂流していた遭難者2人を救助したとして、村の漁業者の比嘉良正さん(67)に15日、中城海上保安部の東城英雄部長から感謝状が贈られた。

 沖縄市から釣りに訪れた30代の男性3人は6月6日午前7時半ごろ、ミニボートで出港後にバランスを崩し転覆。1人は近くの岩場に泳ぎつき、2人はミニボートを戻して乗船したが、エンジンが起動せず漂流した。

 遭難者からの連絡で、船舶海難の救助活動を行う民間ボランティア団体、琉球水難救済会の「流星丸」(當山力船長)が午前10時前に出港。自分の船を整備中だった比嘉さんも同行し、救助を手助けした。岩場にいた1人も、海保のヘリコプターで救助された。

 感謝状を手にした比嘉さんは「当たり前のことをしただけで、恐縮」と照れ笑い。東城部長は「尊い人命救助に感謝する。水難救済会によって海の安心安全が守られていることも実感した」と話した。

■沖縄市 槇恵希さん 「もうすぐ来るから」溺れる女性を走って通報

 【うるま】うるま警察署(島田孝治署長)は6月25日、市平安座島の海岸で溺れていた女性を発見して通報し、救助に貢献したとして、沖縄市のグラフィックデザイナー、槇恵希さん(45)に感謝状を贈った。槇さんは「助かってほしい一心だったので、無事に助かったと聞いてほっとした」と笑顔で語った。

 槇さんは7日午後8時半ごろ、海中道路をランニング中に海の方から女性が助けを求める声を聞いた。携帯電話を持っていなかったため平安座駐在所まで走り、通報。暗くてはっきりとは見えなかったが、救助が駆け付けるまで女性に「もうすぐ助けが来るから頑張って」と声を掛け続けたという。

 島田署長は「救助された人も槇さんに大変感謝していた」と話し、贈呈式に参加した署員らには「このように警察活動に貢献してくれる住民がいることへの感謝を忘れないで職務に当たってほしい」と呼び掛けた。