沖縄奄美自然環境事務所は20日、外来種のハヤトゲフシアリが沖縄県内で初めて確認されたと発表した。ヒアリのように人を刺すことはしないが、「アリ食いアリ」と呼ばれ、在来種や昆虫を集団で襲って生態系を崩すため「侵略的外来種」として警戒されている。コンテナなどに付着したまま県内に侵入してきた可能性があるという。

昆虫の死骸を巣へ運ぶハヤトゲフシアリ=2月25日、那覇市内(沖縄科学技術大学院大学OKEON美ら森プロジェクト提供)

 今年2月19日の調査で見つかった。那覇市の明治橋から那覇空港向けの国道332号と331号で、植栽部分に生息していた。7月に那覇新港の調査でも見つかったことから、同事務所は「思っている以上に広がっている可能性が高い」と警戒している。県環境部などの関係機関と連携し、防除方法の確立に向けて調査を進めている。

 ハヤトゲフシアリは体長2・5ミリ~4ミリ。黒色で動きが速いのが特徴だが、県内では似たアリが多く、見分けるのは難しいという。

 国内でこれまでに愛知、東京、大阪、福岡、鹿児島の5都府県で確認されている。いずれも埠頭(ふとう)や港だった。環境省が飼育や保管、運搬を原則禁止する特定外来生物への指定を検討している。