沖縄県は22日、中部保健所管内の30代女性会社員と琉球朝日放送(QAB)の40代女性社員の2人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。在沖米軍基地でも、新たにキャンプ・ハンセン所属の軍人1人の感染が確認された。(2面に関連)
30代女性の感染経路は分かっていない。県内では感染確認が69日ぶりに始まった8日から18日まで8人連続で経路を追えていたが、19日から感染確認された7人のうち3人は調査中。経路がはっきりしない事例が増え始めている。
糸数公保健衛生統括監は「明らかな感染者との接触がなければ、市中感染とみられる」と警戒を強めた。県内の感染状況について「全国的な感染増加と並行して増えている。全国(の拡大)が第2波と言えるなら、県内も第2波になると思う」との認識を示した。
40代女性はQABでは3人目の感染。同社によると、20日に感染確認された20代男性ディレクターと17日に一緒に働いたという。
県によると、ハンセンの軍人の感染経路は分かっていない。県には、米軍から検査総数は「これまで約3千件」との報告が新たにあったが、検査時期は明示されていないという。
県の22日の行政検査は53件で、そのうち米軍基地従業員4人は陰性だった。県内の累計感染者は157人、在沖米軍関係は149人になった。