映画になったからこそ知ることができる、ひとりの女性のあきらめないことで夢をかなえた壮絶な半生が描かれる。

ライド・ライク・ア・ガール・スクリーンガイド

 10人きょうだいの末っ子ミシェル・ペインは生後半年で母親を失うが、父親や兄弟の愛情に育まれ気丈な女の子に育つ。ペイン家は父をはじめ兄弟のほとんどが競馬に携わる一家。ミシェルは女性騎手として男性たちに交じって、超難関レースの優勝を目指す。

 競馬に興味はないが、馬と一体となって走る疾走感にぞくぞくする。男社会の中で女性が地位を得るのは至難の業。それでも馬を愛し、命を危険にさらす落馬を繰り返しても馬と共にありたいと願うミシェルの気骨が、厩務(きゅうむ)員であり、ダウン症の兄と共に高みを目指す。

 私も10人きょうだいの末っ子。親近感を覚えながらも彼女の圧倒的強さの前にひれ伏す。

(スターシアターズ・榮慶子)

◇パレットで上映中