沖縄の稲作発祥の地とされる南城市玉城百名の泉「受水走水(うきんじゅはいんじゅ)」近くの田んぼで10日、百名小学校(仲村保校長)の5年生38人が稲の植え付けと、田植え前に土をならす代かきを体験した。田植えの苗は、新型コロナウイルスの影響で植え付けが遅れたため、例年と比べて成長していたが、児童らはうれしそうに作業していた。

泥んこ遊びをしながら「代かき」を体験する児童ら=10日、南城市百名

 市教育委員会では、田植え体験事業を約18年前から続けてきた。その拠点となる場所が受水走水の近くに設置された体験施設で、田んぼをはじめトイレ、洗い場などの施設が整備されている。

 支援員の前川守和さん(72)は田植えから代かきのやり方を手ほどきするとともに、沖縄に稲作が伝わった経緯を解説。近くの史跡との関連も含め、児童たちに分かりやすく説明した。

 かつて代かきは、専用の道具を人力または牛にひかせて行った。当日は、児童らが田んぼに入って泥んこ遊びをし、その代わりを果たした。田んぼに飛び込んだ児童らは歓声を上げて飛び跳ねたり走り回ったりして、はしゃいでいた。

 津波古柚希さんと金城利知さんは「田植えは足が泥にはまったりして難しかったが、みんなで作業して楽しかった。毎日食べている米を自分たちで育てるのは充実感がある」と話した。

 収穫期になると稲刈り体験もあるが、市教委の島袋裕貴さんによると「新型コロナの状況を勘案しての判断になるので、今のところは未定」と話した。(崎山正美通信員)