沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄知事の振る舞い、違和感の声

2020年7月26日 05:00

 沖縄県の玉城デニー知事は25日午前、基地従業員が対象のPCR検査場を視察した。県医師会の担当者から検査の流れを聞くだけでなく、従業員と同じように問診を受け、医療用のガウンを羽織って検体を受け取った。報道陣を前に積極的に視察をアピールしたが、検査を受けた従業員からは「イベント」のような振る舞いに違和感も漏れた。

PCR検査視察で検体について説明を受ける玉城デニー知事(右)=25日、沖縄市・県中部合同庁舎

 問診ブースで玉城知事は、基地従業員と同じように免許証を出し、「個人情報だから撮らないで」とカメラを前に笑顔。氏名や勤務先を聞かれ「県庁基地、科学(化学)捜査隊」と答える場面もあった。

 検体の唾液(だえき)を受け取るブースでは、県医師会のスタッフが「(感染リスクの高い)レッドゾーンなのでもっと離れてください」と報道陣に注意喚起する中、知事は医療用のガウンと手袋、フェースシールドを付け、従業員数人から検体を回収した。報道陣との質疑の後は、検体の受け取りブースへ戻ってガウンなしで記念撮影した。

 回収を体験した理由について、知事は「(基地従業員の)皆さんの表情は、やはり緊張している。その不安をしっかり県庁で共有する観点から、実際に作業をさせていただいた」と説明。

 検査を受けた基地従業員の30代女性は「知事にやってほしいのは、検査をイベントに仕立てることではなく私たちの生活の保障。アピールなら、基地従業員を差別しないでと発信してほしかった」と話した。

連載・コラム
きょうのお天気