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重症者は少ない傾向 コロナ急増の沖縄「全く油断はできない」

2020年7月31日 06:30

 新型コロナウイルスの感染者が増加する中、重症者は少ない傾向にある。専門家は「検査対象が広がり、症状が軽い若年層の感染が見つかったことが影響している」と指摘するが、予断を許さない状況という。

7月の新型コロナ感染者の世代別割合(29日現在)

 県内の7月の感染者133人(29日現在)のうち、重症者は2人にとどまっている。重症者が少ない理由について群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春医師は3、4月に比べ、検査対象者が広がり、若い人の感染者が見つかっている点を挙げる。29日に新たに感染が判明した44人のうち8割近い34人が20~30代だった。

 徳田医師によると、これまでの感染者データから、若年層は重症化しにくい一方、高齢者や基礎疾患がある人は重症化しやすい傾向がある。ただし、軽症者や無症状の割合が多いことは決して安心できる状況ではない。

 県の糸数公保健衛生統括監はこの日の会見で「医療機関にとっては軽症、無症状でも病床の逼迫(ひっぱく)につながっていく」とし、「何らかの形で抑え込む対策が必要」と強調した。

 徳田医師は「時間の経過とともに症状が悪化していく患者もいる。診断当初は軽症や無症状でも全く油断はできない」と指摘。「徹底的な検査・追跡・隔離で、これ以上の感染拡大や高齢者らへの波及を食い止めなければいけない」と危機感を強めている。

(写図説明)7月の新型コロナ感染者の世代別割合(29日現在)

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