30日に死去した台湾の李登輝元総統は、沖縄の発展の可能性に言及。2008年に本島、16年に石垣島を訪れ、沖縄と台湾との交流の深化に期待していた。ゆかりのある県内の関係者からは悼む声が上がった。

沖縄訪問中に「学問のすゝめと日本文化の特徴」と題し講演した台湾の李登輝元総統。講演後に花束を贈られて笑顔を見せた=2008年9月23日、宜野湾市

 台湾で李登輝さん死去のニュースに接した琉球華僑総会の張本光輝会長は「ご高齢だったので、仕方ないが、本当に惜しい人を亡くした」と残念がる。

 沖縄と台湾の経済・文化の交流に尽力した、と功績を強調し「私たちが彼の遺志を引き継ぎ、台湾と沖縄の文化・経済的な交流を促進していく」と語った。

 日台友好と民間交流促進を目指す「日本李登輝友の会県支部」支部長の大浜一郎県議は30日午前、容体を案じて台北の秘書に電話をしたばかりだったといい、訃報に「本当に残念だ」と肩を落とした。

 16年の李さんの石垣島来島を振り返り「民主主義の思想を持っている同士が、きちっと連携していくべきだと言ってくれたことがずっと心に残っている。その心を沖縄は本当に大事にしないといけない」と話した。

 石垣市の中山義隆市長は「敬愛してやまない李登輝氏の訃報を聞き、驚くと同時に大きな悲しみに暮れている」とコメント。「2016年には石垣島を訪れて講演をいただくなど、日台友好交流に果たした氏の功績は誠に多大だ。その偉業は台湾国民のみならず日本国民の心に永く記憶され、語り継がれていくことと思う。心よりご冥福をお祈りいたします」と話した。