1991年に初めてインドネシアの辺境、ラマレラ村を訪れた私は、小説「白鯨」の世界を彷彿(ほうふつ)させる鯨漁に驚愕(きょうがく)した。手製の小舟を操り、銛(もり)1本で巨大なマッコウクジラに跳びかかる命懸けの漁は、1500人の村人の命をつなぐ。