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沖縄戦、白煙上る首里城 米軍の空襲映像見つかる【動画あり】

2020年8月4日 07:14

 1945年の沖縄戦時、米軍が首里城付近を攻撃し、首里城が白煙に包まれている米軍のカラー映像を、大分県の地域づくり団体「豊(とよ)の国(くに)宇佐市(うさし)塾」が入手し、公開した。撮影日は、米軍の報告書や航空写真などと照合して分析し、4月18日と特定した。首里城がいつ爆撃を受けたかについて、これまで確定しておらず、映像は貴重な手掛かりになりそうだ。

市民団体「豊の国宇佐市塾」が入手した、米軍機の空襲を受けて煙に包まれる首里城の映像(同団体提供)

 県公文書館の仲本和彦班長(55)は「当館としては首里城が爆撃される写真は確認できていない。見つかったのは初めてと言っていいと思う」と評価した。

 映像はメンバーの織田(おりた)祐輔さん(33)が5年前、米国立公文書館で発見。米軍が手持ちのカメラで上空から撮影したと特定した。

 長さは36秒。煙に包まれているため、この攻撃で首里城が燃えたかは分からない。宇佐市塾代表の平田崇英さん(71)は「過去に私たちが公開した4月14日の映像では首里城は残っていた。正殿の至近距離に着弾しており、無傷とは思えない」と指摘。「沖縄は戦争で多大な被害を受けたが、首里城の瓦が赤か黒かという論争もあったように、関係者も資料も少なくなっている。新しい資料で沖縄戦の詳細を浮き上がらせ、若い人たちに伝えたい」と話した。

 宇佐市塾は、太平洋戦争中の映像を収集し、解析して毎年発表している。今回は全国11カ所の映像を公開。沖縄関連では首里城のほかに石垣市の空襲の映像も公開した。

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