「注文した覚えのない種子が中国から届いた」との相談が6月中旬から8月4日までに那覇植物防疫事務所に6件寄せられていることが分かった。担当者は「日本で未発生の病害虫などが付着している可能性もあり、病害が拡散する危険性もある。開封せず、植物防疫事務所に相談してほしい」と呼び掛けた。

(資料写真)那覇植物防疫事務所(那覇港湾合同庁舎内)

 県内の相談者は通販サイトを利用している人が多いという。代金請求などの被害は確認されていないが、相手の同意なく勝手に送り付ける「送り付け商法」や「ブラッシング詐欺」などの可能性もある。

 那覇植物防疫事務所が相談者から回収した封筒の中に、3~4ミリのイネ科の種子1グラムが入っていたという。封筒はマレーシア経由で届き、送り元は「中国広東省」と印字されていた。輸出国の植物検疫証明書は添付されていない。

 植物防疫法の規定で、植物防疫官による検査を受けなければ種子などの植物は輸入できない。輸入時の検査に合格した場合は、外装に合格のスタンプ(植物検査合格証印)が押されているという。

 全国でも農林水産省の防疫所などに、差出人不明のビニールに入った数十粒の種子が届いたという相談が200件以上きているという。米国など海外でも中国から種子が届く例が確認されている。農林水産省植物防疫所は「種子が袋に入っている場合、開封せず、最寄りの植物防疫所に相談してほしい」と呼び掛けている。(政経部・又吉朝香)