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「娘が倒れて熱がある」と119番 コロナ疑い救急遅れ 40代女性死亡

2020年8月5日 19:10

 浦添市消防本部は5日、市役所で会見を開き、119番通報を受けながら新型コロナウイルスの感染を疑い、救急搬送が遅れた事例があったことを公表し、謝罪した。対象者の40代女性=浦添市=は4日、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は不明だが、女性は新型コロナ抗原検査で陰性だった。同本部では、搬送の遅れと死亡との因果関係は不明としている。

救急搬送の遅れを謝罪する嘉味田朝消防長(左端)、松本哲治市長(同2人目)ら=5日、浦添市安波茶・浦添市役所

 同本部によると、4日午後6時27分に女性の母から「娘が倒れている。3~4日前から38度台の発熱もある」と119番通報があった。通報を受けた同本部職員2人は発熱情報から新型コロナの感染を疑い、意識や呼吸の状態など基本的な容体の確認をせず、保健所へ連絡するよう促した。

 その20分後、自らの確認不足に気付いた職員が再度女性の母に電話を入れた。女性の意識がないと分かったため、6時50分に救急隊と医者も同乗するドクターカーに出動要請をかけた。6時47分には女性の母に相談された保健所から、同本部に救急対応をするよう連絡もあった。

 6時56分に救急隊が到着した時には女性は心肺停止状態。7時18分に市内の病院に搬送後、死亡が確認された。

 同本部は「本来なら、新型コロナに感染していても意識や呼吸がなければ救急車で搬送する。通信指令業務における基本的なミスであり、組織全体で反省し、管理体制の強化に努める」としている。

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