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沖縄、100人感染でPCR対象見直し 無症状は検査せず リスク高い人を優先

2020年8月8日 05:00

 沖縄県は7日、県内で新たに10歳未満から90歳以上の男女100人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たり最多の確認数で3桁台は初めて。玉城デニー知事は同日の記者会見で、死亡リスクの高い重症患者を確実に医療につなげる県独自の緊急措置として、PCR検査の対象範囲を見直す方針を発表。発熱などの症状が出ていない濃厚接触者の検査について全員実施をやめ、重症化リスクがある人と医療・介護従事者を優先することに決めた。

新型コロナウイルス感染拡大を受けて会見を開く玉城デニー知事=7日午後、県庁(代表撮影)

県内の感染者数の推移

新型コロナウイルス感染拡大を受けて会見を開く玉城デニー知事=7日午後、県庁(代表撮影)
県内の感染者数の推移

 直近1週間(7月31日~8月6日)の人口10万人当たりの感染者数は31・57人。2番目の東京都17・29人を大きく引き離し、7日連続で全国最多となった。

 県内の感染確認が70人を超えるのは4日連続で、2月以降の累計感染者数は884人となった。このうち7月以降は742人を占める。玉城知事は急増の背景に検査数の増加があるとして「冷静に受け止める必要がある」と呼び掛けた。

 100人には、県が1~2日に那覇市松山の飲食店従業員ら約2千人を対象に実施した集団検査の7人分も含まれる。ただ全員の結果は出そろっておらず、8日にも全容が判明する。

 検査対象見直しで玉城知事は「検査依頼が増加し、医療機関や保健所が逼迫(ひっぱく)している。現状が長引くと重症患者の治療が困難になる」と強調。見直しを提言した県専門家会議の委員で県立中部病院の高山義浩医師も同席し「症状が出た段階で検査すれば全く遅くない。症状がある人に対する検査態勢はしっかり守るので協力をお願いしたい」と理解を求めた。

 県の警戒レベル「第4段階(感染まん延期)」への引き上げについて玉城知事は「指標の数字と社会全体を見て判断する」とした。引き上げを判断する7指標は4指標で第4段階に到達した。PCR検査の陽性率は6日時点で8・1%、感染経路不明の割合も66・7%で高止まりしている。入院・療養先が決まらず自宅待機(入院調整中)の患者は7日時点で399人。

 県によると、在沖米軍関係は嘉手納基地で1人、キャンプ・コートニーで3人の感染を確認。累計感染者は303人となった。

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