【クリッシー悦子通信員】米オハイオ州に住む2人の県系人が、亡くなった沖縄出身の母親の親戚縁者を捜している。親戚を捜しているのはドン・コウブルさん(61)とキヨミ・レオナ・シムさん(60)。母を知る人物との再会を希望し、ルーツである沖縄へ思いを募らせている。

キヨミ・レオナ・シムさんの姉グレイスさんを抱く母親ヤスコさん(左)と父親ルイスさん=1953~56年

大城千代子さん(右)、3男のチョウコウさん(中央)、千代子さんの義妹=1984年

キヨミ・レオナ・シムさんの姉グレイスさんを抱く母親ヤスコさん(左)と父親ルイスさん=1953~56年 大城千代子さん(右)、3男のチョウコウさん(中央)、千代子さんの義妹=1984年

■姉2人は沖縄生まれ

 ドン・コウブルさんの母親は旧姓が大城千代子さん。千代子さんは父親の大城朝英さんと母親カマドさんの長女として1926年7月9日に那覇市首里金城町で生まれた。戸籍等の資料によると朝英さんとカマドさんとの間には長男の朝敬さん(1916年生まれ)、次男の朝秀さん(23年生まれ)、3男のチョウコウさん(漢字表記不明、31年生まれ)がいた。

 千代子さんは47年に当時米国陸軍兵士として沖縄に駐留していたデイビッドさんと結婚し、53年に渡米。千代子さん夫妻は海外や米国内のさまざまな地域に転勤後、60年代後半にオハイオに定住した。ドンさんは姉3人、兄と弟が1人ずつの6人きょうだい。姉2人は沖縄で生まれたという。

 千代子さんは91年、ドンさんの結婚式の3日後に65歳で急死した。千代子さん没後は沖縄の親戚との交信も途絶えた。ドンさんは「私の半分は沖縄。母が生きていた頃に、もっと沖縄のことを習っておけばよかった。聞きたかったことが多くあった」と語る。

 ドンさんは2018年、兄のデイビッドさんと一緒に沖縄を訪問。戸籍謄本などを取り寄せて身寄りを捜した。知っている電話番号や住所を基に沖縄の親戚を捜したが見つけることができなかった。

 ドンさんは「2021年に世界のウチナーンチュ大会が開かれると聞いている。ぜひ参加し沖縄の親戚と再会したい」と希望している。

■叔母のチエコさん

 キヨミ・レオナ・シムさんは、母親のヤスコ・ナカオジさん(漢字表記不明)の親戚を捜している。ヤスコさんは1935年8月28日、名護市生まれ。55年にルイス・フリーマン・マーリスさんと結婚した。

 夫のルイスさんは間もなく米国に呼び戻され、ヤスコさんは沖縄に残されたが、キヨミさんの姉のグレイスさんが生まれる2カ月前、ルイスさんが再び沖縄に戻り家族で渡米した。キヨミさんはきょうだいが5人。71~72年に家族5人で沖縄に住んでいたことがある。

 キヨミさんは「私は当時12歳。全てがよい思い出ばかり。叔母のチエコさんにはとても優しくしてもらった。『えいじ』と『えいゆう』といういとこがいたことも覚えている」と話す。

 ヤスコさんは2011年に亡くなった。キヨミさんは「沖縄の親戚は母が亡くなったことを知らないのではないか。沖縄の親戚と交流し、母が若い頃や沖縄のことなどを聞きたい」と話している。