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死亡の患者2人は「急変」 医師が改めて指摘する新型コロナの怖さ

2020年8月11日 05:50

 沖縄県が10日に発表した新型コロナウイルスで死亡した3人のうち、宮古島市の80代女性を含む2人は、症状が急に悪化して死に至ったケースだった。新型コロナの治療に当たる医師は「急変はこの病気の特徴で怖い点。発症しないよう感染予防を徹底することが大切だ」と警鐘を鳴らす。

(資料写真)マスク

■予想できないほど急激

 県立中部病院感染症内科の横山周平医師は「急変はたくさんある。しかも予想もつかないくらい急激。改めて新型コロナの怖さを感じる」と話す。

 発症後の経過は大きく2パターンある。

 まず、共通して風邪のような症状が1週間ほど続く。その後、大半の人は風邪症状が治まっていく。

 対して、高齢者や基礎疾患(持病)のある人、肥満の人は、発症してから7日から10日くらいで急激に悪くなることが多い。今回の2人も、宮古島の女性が80代、10日に亡くなった患者も県によると「高齢」。重症化リスクは高かった。

■認知機能の低下も

 では「急な症状の悪化」とは具体的に、どのような状態になるのか。

 横山医師によると、急変すると肺炎を起こし、強い呼吸困難や、体を動かせないほどの倦怠(けんたい)感が出る。お年寄りなら、急に話しがかみ合わなくなるなど、認知機能の低下が見られることもあるという。「昨日は軽症でも『今日は急に』とか、数時間で悪くなることも珍しくない」と横山医師。

 急変を防ぐには大切なことは感染しない、発症させない対策をすること。横山医師は「持病のある人は病気をコントロールし、肥満なら減量を。基本的な感染予防を改めて思い出してほしい」と呼び掛けた。

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