[やんばる石敢當歩き]

汀間の石敢當

我部の石敢当

大宜味村謝名城の泰山石巖當

汀間の石敢當 我部の石敢当 大宜味村謝名城の泰山石巖當

 沖縄県内各地にある「石敢當」。丁字路やY字路の突き当たり、路地の角に建立され、魔よけの役目を果たすといわれる。中国福建省が源流とされ、石に刻まれた文字は「石敢當」のほか「石敢当」「石厳当」「石厳當」「泰山石敢當」などさまざま。形も多彩で、近年は文字が書かれた板を埋め込んだ「表札型」が最も多いが、「ブロック型」や色を塗った「カラフル型」、石を置いただけで何も書かれていない「無表示石型」などもある。やんばる集落路地の個性的な「石敢當」を紹介する。(玉城学通信員)

■高さ120cm 特大サイズ 汀間の石敢當

 特徴は何と言ってもその大きさ。高さ120センチ、幅約80センチ。材質はサンゴ石を固めている。同じ大きさの石敢當が、集落前方の民家の前後にも設置されている。集落全体の魔よけとして戦前から建てられ、石の上部には横書きで「泰山」の文字。中国の聖山を表している。実は「當」の字の画数が今の漢字より一つ多い。確認は現地でどうぞ。

■半分埋もれた「當」の文字 屋我地島我部の石敢当

 高さ60センチ、幅20センチのコンクリートで作られた支柱に「石敢當」と木の枝か何かで手書きしたようだ。家主によると戦前から同地にあり、県道110号が完成し2代目を造った。だが道路がアスファルト舗装されたため「當」の文字の半分が埋もれてしまった。近くの丁字路に当たる民家のブロック塀にモルタル加工された石敢当の文字は、くぎで刻まれたという。

■珍しい「巖」刻む 大宜味村謝名城の泰山石巖當

 高さ30センチ、幅70センチ、奥行き40センチのコンクリートの台座の上に高さ35センチ、幅25センチの石敢當が置かれている。大理石のような素材の石に記されている文字は「泰山石巖當」。泰山は中国の5聖山の一つだ。刻まれた「巖」の文字も他にはあまり見られない。地域の人は「これは普通の石巖當ではない」と誇らしげに話しており、よほど大切にしているようだ。