沖縄県の読谷村は一括交付金を使い、しまくとぅばの副読本第2弾となる「読谷村のしまくとぅば2」を発刊した。身近な植物を使った病気の予防法やけがの対処法など、昔からの生活の「ジンブン(知恵)」にまつわる言葉を紹介。村史編集室は「各地域の病気の予防法などが載っており、驚きや発見ができる楽しい本に仕上がった」と話している。(中部報道部・大城志織)

病気の予防やけがの手当てに使われてきた植物を紹介するページ(読谷村史編集室提供)

本をPRする儀保一樹さん(左)、松熊加奈子さん(右)、宮城昭美さん=6日、読谷村史編集室

病気の予防やけがの手当てに使われてきた植物を紹介するページ(読谷村史編集室提供) 本をPRする儀保一樹さん(左)、松熊加奈子さん(右)、宮城昭美さん=6日、読谷村史編集室

 副読本は全32ページ。「病気と手当て」の項目では、風邪のときにフーチバー(ヨモギ)をすりつぶして飲んだことや、けがをして血が出たときにはカンダバー(サツマイモの葉)を絞った汁を患部に付けた、などの暮らしの知恵を掲載。

 「元気の出る食べ物」の項目では、楚辺誌の民俗編を参照に、豚肉や豚肝などを使った「きむぐゎーしんじ/ちむしんじ(豚レバー煎じ)」のレシピなどを紹介した。

 そのほか「わた やんてぃ はちゃいひっちゃい そーん」(お腹をこわして吐いたり下したりしている)や「なままでぃ まぎやんめー かかたるくとぅん あいびんなー」(今までに大きな病気をしたことがありますか)など症状を説明するしまくとぅばも載せている。

 「家の周りの植物」として病気の予防やけがの手当てに使われてきた植物を紹介する項目も特徴。調査員の宮城昭美さんは「単なる観賞用ではなく、防風林や体に良いものとして家の周りに植えており、知恵が生かされている。本を通して自然環境についても考えるきっかけになれば」と話した。

 村史編集室の儀保一樹さんは「病気にかかったときに伝えるしまくとぅばの多さを改めて感じた」と述べ、高齢者と接する医療・介護従事者に手に取ってほしいと期待した。

 「読谷山シマクトゥバ愛さする会」などの協力を得て、約1年かけて今年3月に発刊。非売品で、千冊発刊し、村内の小中学校や各自治会、図書館などに配布した。今後デイサービスや医療機関への配布も検討している。

 「子どもの成長」をテーマにした第1弾は好評で、村予算で新たに発刊し、100円(税込み)で一般販売している。問い合わせは村史編集室、電話098(958)2142。