【神奈川】横浜市にある日本新聞博物館(ニュースパーク)で今月、ミニ展示「戦後75年 沖縄戦と新聞人」が開かれている。30日まで。沖縄戦のさなかで新聞発行を続けた当時の地元紙「沖縄新報」の記事、水平線を埋め尽くした米艦隊の写真、戦後の米軍基地拡大の状況を伝える映像など18点を展示している。

沖縄戦のさなかで新聞発行を続けた当時の地元紙「沖縄新報」の記事などが展示されている=16日、横浜市の日本新聞博物館

 沖縄新報の元記者で沖縄タイムスの創刊メンバーでもある故牧港篤三さんと故大山一雄さんの記事や当時を振り返る証言をまとめたパネルもある。牧港さんの証言は、砲弾が飛び交う中、第32軍の壕まで行って取材し、粉飾された情報を基に記事を書いたことなどを説明した上で「当時のことを思うと実に一心不乱にやったわけですけれどもね、今考えるとなんてばかなことをやったもんだという感じだ」などと語っている。

 戦場で発行され、わずかに1部残っている1945年4月29日付の沖縄新報(複製)、沖縄戦で亡くなった朝日新聞の宗貞利登さんと毎日新聞の下瀬豊さんが発信した記事も紹介している。

 同企画は「Yahoo!ニュース」の協力で開催。同館は「戦時統制期の紙面が、言論の自由が保障されること、新聞・メディアが責任ある報道を行うことの大切さなどを教えてくれる」とし、来場を呼び掛けている。

 同館では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予約制で1日3回の入れ替え制を実施している。詳細はウェブサイト(https://newspark.jp)。問い合わせは同館、電話045(661)2040。