7日に113歳で亡くなった沖縄県内最高齢の田港小夜さんは、明治、大正、昭和、平成、令和と五つの時代を生きた。孫たちに見守られながら眠るように旅立ったという。告別式前夜の8日、集まった親族は「よく食べるから元気だったんじゃないかな」「とにかくプラス思考の人だった」と小夜さんの在りし日をしのんだ。

113歳の誕生日を迎え、施設の職員らに祝福される田港小夜さん=2019年、今帰仁村今泊・和光園(同園提供)

 小夜さんは戦争で夫を亡くし、村内で売店を経営しながら4男3女を育てた。長男の朝俊さん(87)は「子どもや孫をとても大事にする人で、ずっと一生懸命働いていた。優しくもあり、厳しくもある母でした」と振り返る。

 孫の朝明さん(60)は幼い頃、売店へよく遊びに行った。「勝手にお菓子を食べると怒られ、日頃はしつけにも厳しかったが、お年玉はたくさんくれてうれしかった」と懐かしむ。三枚肉が大好物で、歯がなくなってからも歯茎で食べていたという。食欲が旺盛で、107歳の頃に医師から「あと20年くらいは生きられるんじゃないかね」と言われていたほど。ことし1月の長寿の祝いでは、集まった親戚を前にビデオ越しに笑顔を見せていた。

 小夜さんが晩年を過ごした村の介護老人保健施設「和光園」の上地美佐枝看護課長は、具合が悪くなることし7月まで甘いおやつもよく食べていたと話す。歌を歌ったり、施設の職員を相手に昔営んだ売店の話をしたり「元気なおばあちゃんでした」と冥福を祈った。