新型コロナウイルスの影響で収入が激減した20代のシングルマザーを支援しようと、神戸市在住の久利計一さんが20日、神戸・三宮商店街関係者から集めた12万6千円を沖縄タイムス社を通じ、女性に寄付した。
美ら島沖縄大使を務める久利さんは、神戸の児童養護施設の子どもたちを沖縄に送る交流事業を毎年続けている。児童養護施設出身で子ども2人を育てる女性が職を失い、苦境に陥っている様子を13日付の本紙記事で知り、商店街の仲間から1人千円の寄付を募ったという。
神戸でも不況が続く中、賛同は広がり、100人以上が協力。久利さんは「みんな厳しい時期だが弱音は吐かない。女性には常に心を寄せている大人がいるよ、と伝えたい」と語った。
寄付金を受け取った女性は「こんなにいい人たちが本当にいるんだ」と驚き、しばらく絶句。「子どもたちと少しでも一緒にいる時間をつくるための貯金に充てたい。気持ちがとっても救われた」と感謝した。