新型コロナ沖縄の今

「感染するかは運任せ」沖縄の看護師が明かす切実な問題 患者を励ます一方で不安に押しつぶされる心

2020年8月24日 11:28

[新型コロナ 沖縄の今]

(資料写真)マスク

 沖縄県内の医療機関で新型コロナウイルスの院内クラスター(感染者集団)が相次いで発生し、3施設で計4人の死者が出た。感染リスクと隣り合わせの医師や看護師にも感染は広がっており、ある病院の看護師は、PCR検査を受けられない現状に「不安に押しつぶされそう」と胸の内を吐露。「先が見えない状況だからこそ、検査だけでも受けさせてほしい」と訴える。

 「感染するかは、運任せ」-。新型コロナウイルス患者が入院している本島内の病院に勤務する看護師のマサコさん(仮名)は、諦めたようにつぶやいた。業務上、感染している患者を担当する看護師とも接触する機会は多いが、PCR検査は受けられない。院内感染を心配する高齢の患者に、根拠もないまま「大丈夫だよ」と励ましの言葉を掛けるが「本当は自分自身が不安に押しつぶされそう」と打ち明ける。

 病院は、感染患者専属の看護師を配置している。だが、他の看護師と更衣室や事務作業をするナースステーションは同じで「いつ自分が感染してもおかしくない状況」だという。「院内には発熱の患者さんや短期入院の方も多い。発熱の原因が何か、区別は付かない」。感染の不安からPCR検査を希望する職員も多いが、濃厚接触者ではないという理由で受けられないままだ。

 「自分が感染源になっているかも」と思うと、買い物に行くのも気が引けるようになった、とマサコさん。おなかがすくと、買いためておいたインスタント食品を適当に口にしている。家族や友人とも会っていない。「気分転換しないとと思うけど、休日も無気力状態で何も手に付かない」。

 終わりの見えない日々の不安とストレスで職員の疲労感は日に日にたまり、職場の雰囲気も重たくなっているという。「看護師としての使命感を持ちながら、不安で爆発しそうな気持ちを抑えて必死に働いている。どうか検査だけでも受けさせて。安心できる材料が欲しい」。涙ながらに訴えた。

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