沖縄県のうるま市闘牛組合連合会(大城秀司会長)は23日、インターネットを使った闘牛の無料ライブ配信を行った。会場となった市の石川多目的ドームは、県内唯一の全天候型闘牛場として例年多くの闘牛大会を開催しているが、今年は豚熱や新型コロナウイルスの影響で、1月上旬から約8カ月にわたり大会が軒並み中止。牛主の経済的負担も課題となる中、関係者はコロナ禍での新たな闘牛の形を模索している。

インターネットを使い、闘牛の試合をライブ配信する関係者=23日、うるま市の石川多目的ドーム

石川多目的ドーム

インターネットを使い、闘牛の試合をライブ配信する関係者=23日、うるま市の石川多目的ドーム 石川多目的ドーム

 当日は、配信トラブルにより試合時間が遅れるなどのハプニングにも見舞われたが、県内外から最大約千人がライブで視聴。今回初めて沖縄の闘牛を見たという人も多く「闘牛に興味を持ちました。コロナが落ち着いたら実際に見ます」などのコメントが放送中に寄せられた。

 大城会長は「初の試みで心配だったが、良い試合になって良かった」と胸をなで下ろした。現在は11月に控える秋の全島闘牛大会の開催を目指し、「今回は大会開催に向けたテストという意味合いもある。どういう形で大会ができるか模索したい」と話した。県闘牛組合連合会もガイドライン作成を進めている。

 実況を担当した闘牛アナウンサーの伊波大志さん(36)は「待機小屋での牛の様子や、試合中の牛の表情など、カメラを使ったライブ配信ならではの闘牛の見せ方ができた」と手応えを感じている。また、試合の合間にも地域の特産品の紹介を行うなど「地域のアピールもでき、スポンサーも集まりやすいのでは」と、ライブ配信による闘牛のさらなる可能性に期待を込めた。

(中部報道部・仲村時宇ラ)

 【施設データ】2007年5月に完成した県内初のドーム型闘牛場。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で使用禁止となっている。例年は春・夏・秋の年3回、全島闘牛大会が開催されるなど、年間約20回の闘牛大会が開催されている。

(写図説明)インターネットを使い、闘牛の試合をライブ配信する関係者=23日、うるま市の石川多目的ドーム

(写図説明)石川多目的ドーム