新型コロナ沖縄の今

「夜の街は悪ですか」 ラウンジ経営者「休んだ方が楽」 クラスター発生の誤情報広がり電話から罵声

2020年8月27日 06:30

[新型コロナ 沖縄の今]

那覇市松山地区でラウンジを営む女性(手前)。経営者仲間の男性と共に取材に応じ「先が見えない」と悲痛な表情で語った=8月、那覇市内

 「クラスターを起こしておいて平気なの?」「スタッフのこと考えろよ」

 電話越しに一方的な罵声を浴びせられたのは7月後半だった。「夜の街で働いて10年。これまでは不景気でも誰かが助けてくれたけれど、今回は乗り越えられないかもしれない」。那覇市松山地区でボトル制ラウンジを営む30代女性は、深いため息をつく。

 電話の少し前、新型コロナウイルスの「感染情報」と題して会員制交流サイト(SNS)上に出回った店舗リストの中には、クラスター(感染者集団)の発生場所として女性の店も列挙されていた。

 確かに、常連客と一緒に訪れた県外在住の男性が来店から数日後、新型コロナに感染していたことが判明。保健所の指示に従い休業した上で、女性を含め接待したスタッフがPCR検査を受けた。

 結果は「全員陰性」だった。が、拡散した誤情報は消えない。

 松山の繁華街を対象にした、県の休業要請が解かれてから10日が過ぎた。女性の店も17日に営業を再開したが、来店客が1人だけという日も。

 追い打ちをかけるように松山で再びクラスターが発生し、25日までにホストクラブの男性従業員ら16人に上ることが明らかになった。「開けるだけ赤字。本当は休んだ方が楽なんだけど」と女性。ますます静かになった通りを諦め顔で見つめた。

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