石垣島東方海上で日本人船長とインドネシア国籍の男性実習生ら3人が行方不明となっている八重山漁協所属のはえ縄漁船「博丸」(7・3トン)の転覆事故で、同漁船に積載していたとみられる救命胴衣3着やブルーシート、船体の破片が多良間島の南東沖で見つかっていたことが第11管区海上保安本部への取材で分かった。26日も11管と漁協による捜索が続けられたが3人は見つからなかった。

インドネシア国籍の男性乗組員を救助する海保職員=24日、下地島沖(第11管区海上保安本部提供)

 11管によると漁船積載のものとみられる漂流物が見つかったのは24日午後6時ごろ。ほぼ1カ所に固まった状態で漂流していたという。

 博丸の乗組員で24日に下地島沖(宮古島市)で救助されたインドネシア人の男性(19)が海保の聞き取りに対し、転覆直後に「漁具のブイに仲間2人(インドネシア人)がしがみついているのを見た」と話していることも分かった。すぐに2人を見失い、60代の日本人船長は目撃していないという。

 転覆直前には船長が操舵(そうだ)室に、実習生3人が甲板にいたとも話している。

 捜索に当たった八重山漁協の漁船18隻は一夜を明かした宮古島の漁港から26日に出港し同日夜、石垣に戻った。この日は宮古島市漁協の漁船の協力も得て捜索を実施。

 船体が見つかった宮古島市の下地島周辺を中心に巡視船や航空機、船で捜索を続けたが、発見には至らず27日以降の捜索打ち切りを決めた。伊良部幸吉専務は「多くの関係者に協力してもらったのに残念。漁業者も無念に感じている」と話した。