新型コロナウイルス感染拡大に伴い、県内企業がオンラインでインターンシップを開催する動きが広がっている。企業説明会が軒並み中止になるなど、学生にPRする機会が激減する中、対面接触を避けながら、社内業務や組織を説明できるのが利点。店舗運営のノウハウや売り上げアップの議論、質疑応答形式で業務を体感してもらうなど工夫を凝らす。参加した県外の学生からは「オンラインでも、リアルな業務の体験ができた」と好評だ。(政経部・大城愛乃)

学生の質問に答える沖縄セルラー電話技術部の米須大尊さん=25日、那覇市の沖縄セルラー電話本社(同社提供)

 沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)は、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で、課題解決型のインターンシップを開催。営業部門では、客にいかに短時間でタブレット端末をPRし、購入してもらうかをグループで議論してもらった。

 学生らは、オンライン上で実際のホワイトボードのように使える「Jamboard(ジャムボード)」を利用し、写真や調べた情報を共有。議論しながら、発表用の資料を作成した。社員らがコスト面や効率的な業務の在り方についてアドバイス。実際の営業を体感できるよう工夫した。

 琉球銀行(川上康頭取)は、課題解決型のインターンシップを対面で開催予定だったが、8月上旬のコロナ感染拡大を受け、オンラインに変更。約30人の学生が参加した。学生とのコミュニケーションを重視し、「会社の雰囲気を対話から感じてほしい」(担当者)と、学生と幅広い世代の職員の座談会を1日に複数回に分けて実施した。

 沖縄ワタベウェディング(那覇市、小岸弘和社長)は、リゾートウエディングを体感してもらおうと、模擬挙式をズームで配信。実況中継しながら学生の質疑を受け、仕事のやりがいや挙式の段取りを説明した。

 同社は、コロナ禍の3月にも、2021年卒業の学生に向け、オンラインで会社説明会を実施した。例年は、県外からの参加者は10~20人だが、今年は約100人に増加。その結果、県外大学出身の学生の採用も、約3倍に伸びた。

 人材開発チームの山城葵さんは「オンライン開催は、企業側にとって、より幅広い人材と出会える機会。今後もオンラインの導入を進めたい」と述べた。