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オレンジレンジやHY生んだ「オキナワンロック」の街、コロナ下で奮闘 生配信や投げ銭導入「音色消さぬ」

2020年8月28日 08:28

 【沖縄】新型コロナウイルス感染拡大により「オキナワンロック」の本場、沖縄市のライブハウスが苦境に立たされている。県独自の緊急事態宣言が解除されても「客足がすぐには戻らないだろう」と店主らは不安を募らせる。その一方で、ライブ配信に力を入れる店舗も出ている。(中部報道部・豊島鉄博)

15日から8月末まで休業している沖縄市ゲート通りのライブハウス「クラブ・クイーン」。休業前日の来場客は計19人で、普段の5分の1ほどだった=14日、沖縄市上地

 ゲート通り沿いにある「JET」。創業からことしで26年を数え、市内のライブハウスの中でも長い歴史を誇る。同店は4~6月末の約3カ月間休業し、7月から営業を再開した。

 直後にコロナの新規感染者が69日ぶりに確認され、米軍内での感染も広がった。1カ月の売り上げは例年に比べ15%ほど下がり「ほとんど赤字状態」という。それでも、経営者でステージにも立つ古堅喬さん(69)は「今は苦しい。だが、コザからロックの音色を消さないという思いでやっている」と前を向く。

 JETのはす向かいにある「クラブ・クイーン」は6月から営業を再開。常連客を中心に、通常の7割ほどの60~70人が訪れていたものの、7月に入り客足は激減。8月15日から同月末まで再び休業している。

 同店専属で、フィリピン人6人組のロックバンド「PRYZM(プリズム)」ボーカルのゾーレータ・ローレンスさん(36)は「以前は演奏後にお客さんと話すのも売りだった。今は厳しい。寂しいね」とぽつり。オーナーの豊里満さん(64)は「休業補償もないが、安全面を考えると仕方がない。飲食店のようにデリバリーもできず、厳しい」。人数制限などの感染防止に取り組んだ上で、9月から再開する予定だ。「まだまだ不安。早く収束することを祈るしかない」と話した。

 通常通りの営業が難しい中、オレンジレンジやHYがインディーズ時代に初めてステージに立ったことでも知られる「セブンスヘブンコザ」(市中央)は、精力的にライブ配信に取り組む。7月には8台の高性能カメラを駆使し、ロックバンド・紫のライブを生で配信した。投げ銭システムも導入し「普段のライブよりも売り上げは良かった」と、オーナーの比嘉レイさんは手応えを語る。

 今後は「プレミアム配信」と銘打って、県内のインディーズバンドの演奏も届けたいと考えている。「今は世界中に音楽を届けられるチャンス。クラウドファンディングにも取り組み、配信と客入れを組み合わせたクオリティーの高いライブをしていきたい」と話した。

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