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「旧盆台風」を警戒 沖縄の漁業者、稼ぎ時諦め船を係留

2020年8月28日 04:53

 沖縄の旧盆(31日~9月2日)に台風が近づく可能性が高まった27日、南城市では稼ぎ時の漁を諦め、船を港にがっちりと結ぶ漁師たちの姿が見られた。新型コロナウイルス感染症の広がる今、宮古島市は感染リスクが高まる「3密」を避けてほしいと会食控えなどを呼び掛けた。安全第一の旧盆ムードが流れている。

台風接近に備えて係留された漁船が並ぶ馬天港=27日正午ごろ、南城市佐敷

 【南城】台風が沖縄地方に接近する可能性があるとされた27日、南城市の馬天港では漁師たちは船の係留ロープを二重、三重に結び直した。「旧盆前は稼ぎ時だが、今度の台風は8号よりずっと強そう。安全第一」と警戒していた。

 佐敷中城漁業協同組合では台風8号が沖縄地方に接近し始めた日から強風に流されないよう漁船を順次係留していた。別の熱帯低気圧が台風となって近づく恐れがあるため、この日各船に結び付けられたロープを改めて強固に結んだ。

 同組合によると例年、旧盆時期は久高島沖へ刺し身用のキハダマグロを狙って出漁。競り値も高いという。山入端孝雄組合長(62)は「今年はコロナによる自粛の影響で旧盆でもどれぐらい値が付くか分からないが、それでも普段より高値になるだろう。短い期間で何度も台風が来ると困る」と語った。

 【宮古島】今年の旧盆は3密避けて-。宮古島市では旧盆を前に、新型コロナウイルスの感染を広げない新しい旧盆の過ごし方を提案している。市の担当者は「祖父母を守るためにも帰省は慎重に判断し、長時間の会食も控えてほしい」と呼び掛けている。

 旧盆中は近所や親戚宅へお中元を届けたり、親族が一堂に集まって会食するなど密になる機会が多い。市は、旧盆中の帰省は「慎重に判断」するよう協力を求めている。(1)帰省の代わりにテレビ電話を活用すること(2)供え物の受け渡しは玄関先で手短にすること(3)多人数での食事や飲酒は次の機会にすること-などを呼び掛けている。

 ムトゥヤー(本家)へのティーカミ(拝み)も少人数で行くことを勧めている。担当者は「終始マスクを着用し、手洗いも徹底してほしい」と話した。

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