沖縄県の国頭村辺土名の障がい者就労継続支援B型事業所「ぴゅあは~と」(勝野愼介所長)が、やんばる産木材の端材を材料とした手工芸品を制作、販売している。本来は産業廃棄物として処分されるはずだった端材が、障がいがある利用者の手で小物入れやコースター、はし置きなどに生まれ変わり、デザイン性も高い。利用者はものづくりや作品の反響に喜びを感じながら、技術を磨いている。(北部報道部・又吉嘉例)

「ぴゅあは~と」利用者が端材などを使って制作した手工芸品=国頭村辺土名・同事業所

手工芸品を制作する宮城正輝さん(左)と諸見勝也さん

「ぴゅあは~と」利用者が端材などを使って制作した手工芸品=国頭村辺土名・同事業所 手工芸品を制作する宮城正輝さん(左)と諸見勝也さん

 2017年10月に開所した同事業所では、利用者12人が就労に向けクラフトバッグや木工品作りなどの作業に従事している。19年4月からは村産の森林資源を有効活用しようと、端材を使った小物作りを始めた。

 端材は村森林組合や村内の木工所から無料で提供される。勝野所長は「材料を買うとなるとコストがかかってしまう。地域の事業者の協力のおかげで商品を手頃な価格で販売できる」と感謝。売り上げは全て利用者の工賃に充てられる。

 当初の工芸品は端材そのものを使ったシンプルな写真立てや一輪挿しが主体だったが、利用者の加工技術が徐々に向上。端材をカットしたり、色を塗ったり、イラストと合わせたりすることで、商品棚に多様な作品が並ぶようになった。

 カットを担当している宮城正輝さん(39)は「端材によって長さや厚さが違うので、サイズを合わせるのが難しい。パソコンでいろんな木工品を見てイメージを膨らませて、どう生かせるかを考える」と話す。

 色塗り担当の諸見勝也さん(51)の作業は複数の工程にわたる。色塗りに加え、作品をバーナーで焼いたり、たわしでこすったりして、使い込んだような色や風合いを与える。「レトロ感を出すのは難しいけど、完成した時はうれしい」と笑顔を見せる。

 利用者が手掛けた木工品は人気で、本島中南部の雑貨店も買い付けにくるという。勝野所長は「国頭でも障がい者が頑張っていることを知ってほしいし、村内にまだまだいる障がい者に、ぴゅあは~とを利用してほしい」と呼び掛け、地域の理解が進むことを望んだ。

 手工芸品の問い合わせは同事業所、電話0980(50)1013。