世界中が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)に、高校生でも取り組める-。沖縄尚学高校に通う岸前莉愛来さん(16)、幸喜そらさん(16)が、ペットボトルのキャップをリサイクルし貧困世帯の子どもや障がいのある人を支援する「エコキャップ運動」をスタート、約4万個を集めた。沖縄尚学の中高全生徒の協力を得るようアドバイスしたのは、7月に急逝した名城政一郎副理事長。学校一丸となった取り組みの成功に2人は満面の笑みだ。

集まったエコキャップで作成した2メートル四方のアート作品。校内で張り出す報告のポスターに写真を掲載する予定だ

学校一丸となった取り組みでエコキャップ4万個を集めた岸前莉愛来さん(左)と幸喜そらさん=27日、沖縄尚学高校

集まったエコキャップで作成した2メートル四方のアート作品。校内で張り出す報告のポスターに写真を掲載する予定だ 学校一丸となった取り組みでエコキャップ4万個を集めた岸前莉愛来さん(左)と幸喜そらさん=27日、沖縄尚学高校

 岸前さん、幸喜さんは中学時代、それぞれ別の学校でボランティアに取り組んできた。出会いは高校に入学し、寮生活を始めた2019年3月。同じ部屋になった2人は互いにボランティアに興味があることを知り、その日で寮のロビーにペットボトルのキャップを回収する箱を設置した。

 エコキャップ運動の取り組みは以前から知っていたが、ボランティアについて調べるうちに国連が15年に採択した「SDGs」について知った。貧困解消や教育機会の提供、ジェンダーの平等など掲げられた17項目の目標の中で、エコキャップ運動は「すべての人に健康と福祉を」と「つくる責任 つかう責任」に当てはまると考えたという。

 そんな2人の運動が本格化したきっかけは、19年末の学校のクリスマス会。名城副理事長にエコキャップの話を伝えると「私もサポートするから、全校生徒を巻き込んだ方がいい」とアドバイスを受けた。

 2人は自ら稟議(りんぎ)書を作成し、教員や副理事長の許可を得て学校挙げての運動をスタート。今年6~7月の1カ月間、各教室や自販機のそばに回収箱を設置し、学校関係者が利用するホームページに協力を呼び掛ける動画も掲載した。最終的に、目標の1万個を大きく上回る約4万個が集まった。保護者からも多くのキャップが届けられたという。

 2人は9月に学校に報告のポスターを張り出して協力への感謝を伝え、県内でキャップを回収しているリサイクル工場へ届ける予定だ。

 将来の目標は、岸前さんは医療関係者、幸喜さんは国際的な活動に関わること。2人は「今回の活動で終わりではなく、多くの人にSDGsを知ってもらう活動をしたい。高校生でも取り組めるボランティアはもっとあるはず」と力を込めた。

(写図説明)集まったエコキャップで作成した2メートル四方のアート作品。校内で張り出す報告のポスターに写真を掲載する予定だ

(写図説明)学校一丸となった取り組みでエコキャップ4万個を集めた岸前莉愛来さん(左)と幸喜そらさん=27日、沖縄尚学高校