大型で非常に強い台風第9号は31日午後9時50分、沖縄本島中南部の一部、久米島、宮古島の一部を暴風域に巻き込みながら、那覇市の南南西約140キロを1時間におよそ20キロの速さで北北西へ進んでいる。

台風9号の進路予想図(気象庁ウェブサイトより)

台風9号の暴風域に入る確率(気象庁ウェブサイトより)

台風9号の進路予想図(気象庁ウェブサイトより) 台風9号の暴風域に入る確率(気象庁ウェブサイトより)

 沖縄気象台によると、中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。また、中心の東側560キロ以内と西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。

【避難勧告】

 午後7時30分までに、那覇市、沖縄市、浦添市、豊見城市、うるま市、恩納村、嘉手納町、西原町、渡嘉敷村は、高潮浸水の影響があるとして避難勧告を発令した。対象は5万6473世帯、12万2774人。

【高潮 過去最大級の恐れ】

 台風の接近と大潮の時期が重なり、本島地方では潮位が高まっている。沖縄本島と宮古島地方では、1日にかけて潮位が高くなる見込み。沖縄本島地方では、海岸や河口付近の低地での高潮による浸水や冠水に厳重な警戒が必要。本島中南部では、過去最大級の高潮となる恐れがある。

 潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越える恐れがあることから、沖縄気象台は、高潮や、高潮と重なり合った高波による浸水などにも厳重に警戒するよう呼び掛けている。

【雨量 9月の降水量の1.5倍が1日で降る恐れ】

 沖縄地方では1日にかけて多い所で1時間に80ミリの猛烈な雨となる見込みだ。31日午後9時から1日午後9時までの24時間に予想される雨量は、沖縄本島地方で400ミリで、年間で最も多い9月の降水量(平年値260.5ミリ)の1.5倍の雨量が1日で降る計算になる。

 また、宮古島地方で200ミリ、八重山地方で120ミリの猛烈な雨となる見込み。沖縄気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意するよう呼び掛けている。

【今後の台風の動き】

 1日9時には久米島の北西約120キロの北緯27度00分、東経125度55分を中心とする半径65キロの円内に達する見込み。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルが予想される。予報円の中心から半径250キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがある。