非常に強い台風9号は沖縄本島地方を暴風域に巻き込んだ後、2日午前3時現在、長崎県五島市の南南西約420キロを北に進んでいる。沖縄本島地方は15時間以上暴風域に入り、久米島空港で最大瞬間風速54・5メートルを観測。粟国村では24時間降水量が9月の観測史上最大となった。風にあおられるなどして県内で新たに7人のけがが確認され、この台風での負傷者は計8人となった。最大で3万7千戸以上が停電、404世帯580人が避難した。

強風で道路に吹き飛ばされたコンテナ=1日午前10時12分、糸満市座波

台風9号の進路予想図(気象庁HPより)

台風9号の強風で横転したとみられる車。フロントガラスが粉々に割れていた=1日午後0時24分、与那原町東浜(下地広也撮影、画像の一部を加工しています)

強風で道路に吹き飛ばされたコンテナ=1日午前10時12分、糸満市座波 台風9号の進路予想図(気象庁HPより) 台風9号の強風で横転したとみられる車。フロントガラスが粉々に割れていた=1日午後0時24分、与那原町東浜(下地広也撮影、画像の一部を加工しています)

 台風9号は8月31日夜から1日にかけ、宮古島地方や沖縄本島地方を暴風域に巻き込み、勢力を維持しながら北上。久米島や本島西側の離島では同日午後8時ごろまで暴風域が続いた。

 久米島空港では1日午前3時半に最大瞬間風速54・5メートル、午前2時8分に渡嘉敷村で同47・5メートル、午前0時37分に那覇市で同44メートルを観測した。

 警察や消防などによると、台風9号の影響で風にあおられて転倒するなど新たに7人が軽傷を負った。豊見城市役所旧庁舎の外壁が剥がれ落ちたほか、うるま市などで道路が陥没した。倒木や車の横転などの被害も相次いだ。

 県内30市町村で停電が発生し、1日午前2時には3万7760戸に及んだ。同日午後8時時点で6村49人が避難を続けている。

 24時間降水量は粟国村で午後3時20分に214ミリ、渡名喜村で午後1時20分に194・5ミリを観測し、いずれも9月の観測史上最大となった。

 台風の進路によっては2日も沖縄地方で暴風になる恐れがあり、予想される最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。2日午後9時までの24時間雨量は本島地方の多いところで80ミリと予想されている。

 航空各社によると、1日は県内空港発着の244便が欠航して約9700人に影響が出た。2日は少なくとも10便が欠航する。また沖縄都市モノレール「ゆいレール」や本島の路線バスが終日運休するなど1日は県内交通網が全面的にストップした。