◆さらに小ぶりな東京紙面の記事

 繰り返すが、これらはいずれも「西部本社版」だ。九州・山口地域向けの紙面である。では、同じ日の各社の「東京本社版」はどうだったか。東日本地域に配られる紙面で、言うまでもなく部数は東京の方がはるかに多い。

 まずは朝日の東京本社版。見ての通り、1面トップは「ナベツネ辞任」、左カタには、この日開幕したアテネ五輪が入り、ヘリ事故は3番手で写真もない。社会面を見ると、写真はついているものの原稿は削られて左カタに押し込められた。

2004年8月14日付 朝日新聞(東京本社版)朝刊1面

 次に毎日。1面は写真なしの3番手、社会面は左カタ。朝日とほぼ同じだ。読売、日経、産経はいずれも1面にはなく、第1社会面左カタのみで、扱いはさらに小さい。

2004年8月14日付 毎日新聞(東京本社版)朝刊1面
2004年8月14日付 読売新聞(東京本社版)朝刊第1社会面
2004年8月14日付 日本経済新聞と産経新聞の朝刊第1社会面

 「東京本社版」で比べる限り、朝日の扱いが取り立てて小さすぎるとも言えなくなる。日米安保体制によって引き起こされた事故の重大性に対し、その当日に全国紙各社が下した評価がこれだった。