沖縄県の南・北大東村では3日、漁師が陸揚げした船をロープで固定したり、村の職員が避難所設置に向けた準備を行うなど、猛烈な勢力で沖縄に接近する台風10号対策に奔走する姿が見られた。

特別警報級の大型台風10号に備え、漁船をロープで固定する漁師=3日、北大東村の南大東漁港(北大東地区)船置き場(知花薫通信員撮影)

◆「最大瞬間風速80メートル、とても怖い」 北大東村

 北大東村では3日、村水産組合に所属する漁師らが、昨年2月に開港したばかりの南大東漁港(北大東地区)の船置き場に漁船を陸揚げし、ロープで固定する作業を行った。
 知花実組合長は「今度の台風は最大瞬間風速が80メートルとみられ、とても怖い。陸揚げした船をロープで固定するのは初めて。船置き場に設置した防風柵の効果が分かる」と話した。
 国の史跡、重要文化的景観に指定されている燐鉱(りんこう)山遺跡の一つ、貯蔵庫跡は海岸沿いにあり、たびたび台風の被害に遭い、一部が崩落している。
 村の担当者は「修復工事を行い、これから補強を始めるところだった。崩れても元に戻せるよう、写真を撮っておきたい」と話していた。(知花薫通信員)

◆陸揚げした漁船をつなげるなど対策 南大東村

 南大東村では3日、南大東島地方気象台が村多目的交流センターで関係機関への説明会を開催。その後、村は担当者会議を開き要支援者や要配慮者について確認、避難所開設に向け調整を行った。4日午前に対策会議を開き、同日午後には避難所を開設して早めの誘導を行う。
 南大東漁港では、陸揚げした漁船をつなぐなど、対策が行われた。
 50代の男性は「近年は、台風が近づいても暴風域に入ることはなかった。街路樹が倒れないかとても不安」と話していた。(沖山茂通信員)