非常に強い台風10号は、南大東島の南南東の海上を西北西に進んでいる。6日未明から明け方に特別警報級の勢力で大東島地方にかなり接近する見込み。大東島地方は6日に最大瞬間風速70~85メートルと予想され、記録的暴風になる恐れがある。沖縄気象台によると、暴風警報は大東島地方で5日未明、沖縄本島地方で同日夜に発表される予定。沖縄気象台は命を守るための厳重警戒を呼び掛けている。

台風10号接近の影響で、護岸に激しく打ち寄せる高波=4日午後1時58分、南大東村の亀池港(下地広也撮影)

台風10号の予想接近時間

台風10号進路図(気象庁HPより)

台風10号接近の影響で、護岸に激しく打ち寄せる高波=4日午後1時58分、南大東村の亀池港(下地広也撮影) 台風10号の予想接近時間 台風10号進路図(気象庁HPより)

 台風10号は5日午前4時現在、南大東島の南南東約300キロを時速15キロで西北西に進んでいる。中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルで、中心から半径220キロ以内は風速25メートル以上の暴風。5日午後9時には中心気圧915ヘクトパスカル、最大風速55メートル、最大瞬間風速80メートルに発達すると予想されている。

 大東島地方は5日朝から、沖縄本島地方は6日から暴風になる見込みで、予想される最大風速(最大瞬間風速)は5日に大東島地方で50メートル(70メートル)、本島地方で23メートル(35メートル)。6日に大東島地方で50~60メートル(70~85メートル)、本島地方で30~40メートル(40~60メートル)。

 大東島地方で予想されている風の強さは、鉄骨の構造物が変形したり走行中のトラックが横転したりする猛烈な強さとされている。

 大東島地方では5日、多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込み。台風の進路によっては大東島地方で5~6日、本島地方で6日に警報級の大雨になる恐れがある。高波にも厳重な警戒が必要で、うねりを伴って5日に大東島地方で13メートル、本島地方で7メートルと予想されている。

 北大東村と南大東村では4日夕までに避難指示が出され、避難所が開設された。沖縄関係の空の便は本島や離島と県外を結ぶ便に欠航が出始め、少なくとも5日は47便が欠航、2300人以上に影響が出る見込みとなっている。

 玉城デニー知事は4日、県庁に災害対策本部を設置。「身の安全を守る行動と最大限の警戒を」と呼び掛け、避難所での新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し「安全な親戚、知人宅への避難も検討してほしい」と求めた。