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「読者の信頼を壊す行為」沖縄タイムス社員の不正受給問題、有識者はこう見る

2020年9月14日 16:06

■山田健太氏(専修大教授)

沖縄タイムス社

 社の発表によると、社会の公器とも言うべき新聞社の社員が起こした不正行為であり、違法性の度合いにかかわらず言語道断だ。

 一つには、新聞の存在はひとえに読者からの「信頼」によってのみ成立しているにもかかわらず、社員が自らその存立基盤を壊す行為だからだ。二つには、今回の国の給付金は運用面で、厳格さよりも迅速さが求められていた。それを十分に理解する立場にある報道機関の社員が、その構造を意図的に「悪用」したとすれば責任は一段と重い。

 関係者への処分のみに終わらせず、構造的な問題がなかったのかなども十分に検証し、公表することが最低限の社会的責任だ。

 今回の件は、沖縄タイムスだけでなく報道機関全体の信頼を損なうものとなる。信頼回復のための明確な行動指針を示し、同時により一層、県内の不正受給の実態の徹底的な報道が求められる。(言論法、談)


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