今年3月に沖縄県糸満市内で見つかった沖縄戦の戦没者とみられる遺骨について、8人の戦没者遺族が厚生労働省に対してDNA鑑定の実施を求めることが14日、分かった。遺骨収集を行う青森県のボランティアグループ「みらいを紡ぐボランティア」が同日、遺族から託された鑑定申請書を代行して郵送した。

遺骨の近くから掘り出された名前入りの飯ごうやせっけん箱、ボタン、米軍製の薬きょうなど=糸満市内

 グループ事務局で青森県深浦町の報道写真家、浜田哲二さん(57)によると、遺骨は日本軍第24師団歩兵第32連隊第1大隊が使っていた壕でほぼ全身がそろった状態で発見されており、所属兵士の可能性がある。

 グループは同大隊の生き残りだった伊東孝一・元大隊長(2月に99歳で死去)らの証言や、戦没者の戦死日時・場所が記された資料などを基に遺族をたどり、北海道7人、秋田県1人の戦没者の遺族から申請書を預かった。

 同大隊には沖縄県出身者もいたが、遺族につながる情報は得られていないという。

 浜田さんは「戦後75年がたち、遺族には一日でも早く身元を判明させて、遺骨を返してほしいという希望がある。できる限り速やかに鑑定に着手してほしい」と強調した。