〈2020年9月18日配信〉
沖縄県多良間島でこのほど、左側の前から2番目の脚が二股に分かれているヤシガニ(多良間名・マクガン)が見つかり、話題を呼んでいる。
通常のヤシガニは退化した部分を含め、左右両側に5本ずつ、計10本の脚を持つが、脚が11本あるように見える。縄張りなどを争う際、1番前のはさみのある大きな脚ではなく、前から2番目の脚を使う。二股に分かれていると、威圧感も倍増しそうだ。
50代の男性が8月27日午後10時ごろ、村塩川の一周道路を横切るヤシガニを発見。懐中電灯で照らすと、左側の脚が1本多いように見えたため、自宅へ持ち帰り、飼育している。
雄で、重さ900グラム。85歳の父親も「島でたくさんのマクガンを見てきたが、脚が二股になったのは初めてだ」と目を丸くしている。
うわさを聞き、駆け付けた農業の羽地邦雄さん(72)は「二股に分かれたどちらも死ぬことなく、器用に動いている。珍しいので食べずに大事に育ててほしい」と笑った。