沖縄タイムス+プラス ニュース

「ようやく行ける」映画館・劇場・ホール 制限緩和で戻る客足

2020年9月20日 07:37

 政府が19日から、新型コロナウイルス対策で要請しているイベントなどの入場制限を大幅に緩和したことに、沖縄県内のホールや映画関係者らは「ようやく集客ができる」と歓迎した。一方、「県の指針に沿う」とする一部施設では、県の感染症対策の警戒レベルが引き下がらない中、「緩和はできない」として制限を継続するなど、対応が割れている。

約半年ぶりに、通常通りの客数に戻してイベント上映を開催したシアタードーナツ=19日、沖縄市中央

◆「ようやく」

 沖縄市中央にあるミニシアター「シアタードーナツ」の宮島真一代表(47)は「制限緩和で、イベントを満員にできるのがうれしい」と語る。

 同館は映画にちなんだゲストを招き、上映後にトークショーを開く催しが人気を集めている。8月の営業再開以降、1室の客数を半分の15人に限定していただけに「ようやく、今まで通り収容人数を最大限に生かせる」と期待を口にする。

 県の緊急事態宣言が6日に解除されてから、客足も少しずつ戻りつつあるといい、イベント上映も今までより増やしていく予定。

 一方、新型コロナ感染防止対策により一層気を配らなくてはならないとも感じている。「万が一、クラスター(感染者集団)が発生したら、という緊張感はある」。利用客への検温や、館内の消毒・換気などを引き続き徹底していく。

 19日に映画を見に来た嶺井拓磨さん(29)=宜野湾市=は「外出できない時期が続いたからこそ、エンタメを渇望している人も多いはず。これから映画館に足を運びたい」と話した。

◆徐々に緩く

 浦添市のアイム・ユニバースてだこホールは、イベント人数制限の緩和を「歓迎」。観客が声を出さない公演の鑑賞は19日から収容数50%を解除し、100%とする。同ホールの山口将紀チーフは「県の警戒レベルは下がっていないが、市の所管部署と協議して国の方針に従うことにした」と話す。

 沖縄伝統芸能の「殿堂」として保存振興と鑑賞機会を担ってきた浦添市の国立劇場おきなわは「いずれは100%収容の方向」と前向き。今後、各種公演の開催や芸能団体への劇場貸し出しなど、文化活動の再開に期待を寄せる。ただ、同劇場管理課は県の指針が示されるまでは50%の人数制限は続けるとし「11月以降、徐々に緩めていきたい」との考えだ。

 南城市文化センターシュガーホールは9月中は県のガイドラインを踏まえ、人数制限50%を維持する。北野浩館長は「収容数を100%にしたい気持ちはあるが、警戒レベル3の状況では」と苦しい胸の内を明かす。

 基本的には「県の指針に沿う」とのスタンスだが、県は警戒レベルが下がらないとイベント緩和の指針は発出しない意向。北野館長は「10月以降については、連休後の感染状況や県の動きなどを考慮し、今月末に判断する」と話した。

連載・コラム
きょうのお天気