21日は敬老の日。沖縄県糸満市兼城の森茂吉さん(103)は、「マンボは前後にステップ。ジルバは6拍のリズムで踊るんだよ」と楽しそうに話す。趣味の社交ダンスを続けて80年以上。入居する高齢者住宅では、誕生会や交流会の際に得意のダンスを披露するなど、施設のムードメーカーになっている。

介護スタッフの仲村智子さんにマンボのステップを教える森茂吉さん(右)=18日、糸満市兼城

 森さんは鹿児島県・与論島出身。13歳から糸満に住み、30代からは酒店を営んで4男2女を育てた。今では20人以上の孫にも恵まれる。

 20歳ごろから始めた社交ダンスは仕事付き合いでも役立った。ダンスホールやキャバレーに商品を卸しに行くと、ダンスで従業員や客と交流し店を盛り上げた。売り上げに貢献したことで、酒造会社から何度も表彰されたという。

 女性にもよくモテた。ダンスホールでは常に女性に囲まれていたというが「踊る相手はかーぎ(顔)では選ばないよ。大事なのはテクニック」といたずらっぽく笑う。武勇伝も多いが、仲良しの介護スタッフの仲村智子さん(55)によると「亡くなった妻が一番すてきな女性だった」とのろけることもあるのだとか。

 最近は長時間踊るのは難しくなってきたが、スタッフにダンスを教えることもあり「基礎を覚えればすぐに踊れるようになるよ」と手を取ってスマートにリードするという。

 一番好きなダンスは何か尋ねると「ブルースかな。ジルバも好き。楽しくて健康にもよくて、ダンスはいいよ」と笑顔で体をスイングさせた。(南部報道部・松田麗香)