東南アジアのボルネオ島に生息し、大きな鼻を持つテングザルは、体格が大きく強い雄ほど犬歯が小さいことが分かったと、中部大(愛知県)や京都大霊長類研究所(同県)などのチームが21日付の英科学誌に発表した。

 マレーシアの保護区のテングザル(中部大提供)

 チームによると、チンパンジーなどの人を除く霊長類の多くは、犬歯が大きい雄ほど強く、雌を巡る争いで有利になるとされている。

 テングザルは、1匹の雄と多数の雌や子どもからなる「ハーレム型」の群れを作る。松田一希・中部大准教授(霊長類学)は「テングザルの雄はハーレムを作るため競争相手の雄と戦う。犬歯を使った攻撃によるけがを回避している」と話した。(共同通信)