東京で“雲海”を体験できる企画が、ホテル椿山荘東京(文京区)で10月1日から始まる。庭園が霧に包まれる幻想的な景色を、都心にいながら楽しむことができる。

 三重塔が浮かび上がって見える=東京都文京区のホテル椿山荘東京

 雲海は主に山間部で気象条件などがそろったときに見られる自然現象。今回の企画「東京雲海」は広大な庭園の4分の3にわたるエリアに1日に数回、人工的に霧を発生させ、雲海に見立てる。

 霧が立ち込めた中を歩くと、異世界に迷い込んだような感覚。ホテルのシンボルである三重塔がライトアップされ、雲の上に浮かび上がって見える。

 真田あゆみマーケティング支配人は「毎日、湿度や天気、風によって違う雲海が見られ、手で触れることもできる」とPR。ホテル内の各レストランでは雲海をイメージした料理も提供する。

 同ホテルは南北朝時代から「つばきやま」と呼ばれた景勝地で、明治時代に山県有朋が庭園と邸宅を築いたのが始まり。雲海は開業70周年の2022年に向け庭園を再整備するプロジェクトの一環で、合わせてライトアップの演出をリニューアル。3年で計1万本のツバキを植樹する計画も進む。

 山下信典統括総支配人は「『いつの時代も、その時代が必要とするオアシスであり続けること』がホテル椿山荘東京の存在意義。非日常を体験し、リフレッシュしていただきたい」と話している。

 雲海は通年実施。見られる時間はホームページで案内する。(共同通信)