「あなたへの思いは密だけど、私との距離はソーシャルよ♡」-。村南上原の「やきとり喜(よし)」が店の入り口にユニークな張り紙をしている。コロナ対策として、店内の席数を減らして十分な距離(ソーシャルディスタンス)を取っていることのアピール。店主の比嘉喜貴(よしたか)さん(34)と姉の彩菜さん(35)は「気軽に来てちょっと笑えるお店」を目指しているといい、「妻の視線よりも冷ややかなキンキンの生ビール」などメニュー表にも凝っている。(中部報道部・平島夏実)

「ちょっと笑える店」を目指す比嘉喜貴さん=中城村南上原の「やきとり喜(よし)」

 喜貴さんは村南上原出身。千葉県で焼き鳥屋を6年間経営した後、ふるさとに戻って5月下旬、店を出した。千葉の店はフランチャイズ。掲示物やメニュー表はあらかじめ決められていた。

 「今は、好き勝手やらせてもらってます」との言葉通り、彩菜さんとあれこれ自由に考える日々を楽しんでいる。「店内禁煙。喫煙コーナーがありますので、そこで胸いっぱい吸って下さい」「大声で騒いだり、オペラを歌ったりするのはやめましょう」「けんかはシンプルに、指相撲でよろしく」「閉店時間は守りましょう。店長は夜が苦手だから」-。お客さま各位と題した紙には、よくあるお願いがユーモアたっぷりに並ぶ。

 メニュー表は、定番の串物が「砂肝 人間には…ないんだよ」「豚バラ 鶏には負けねぇ!」などと書かれ、野菜串は「なすチーズ ナスにほれるよ~」、揚げ物は「ポテトフライ ジャガイモに感謝」「軟骨のから揚げ 呑兵衛の家来」といった具合。注文しながら噴き出すお客さんもいるという。

 「沖縄で焼き鳥というと屋台のイメージが強いけど、カウンターでお酒を飲みながらゆっくり食べるのもおすすめ。隣の席の人と仲良くなれるのも魅力の一つです」と喜貴さん。笑顔になれる仕掛けづくりは続く。

 「やきとり喜」の定休日は水曜と第1木曜。営業は午後5時からで、串や丼のテークアウトもある。問い合わせは電話098(870)3522。