ひきこもり状態にある本人や家族の孤立を防ぐために、行政や福祉団体、医療関係者などを含めた官民連携の「地域家族会」が、沖縄本島南部と北部の2カ所に発足する。自主的な集まりを重ねる家族会に、公的機関を含めた地域社会をつなげ、途切れがちな支援を行き届かせる目的。10月1~4日に、那覇市名護市の各会場で発足会やシンポジウム、本人や家族向け相談会がある。

ひきこもり地域家族会のスケジュール(要事前予約)

 ひきこもり家族会の全国組織、NPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会が関わり、本島南部で那覇市と浦添市、北部で名護市の家族らを中心にそれぞれ発足する。家族やひきこもり経験者ほか、行政や社会福祉協議会の関係者、民生委員、医療関係者、民間の支援団体などが加わる。

 発足は、厚生労働省の新規事業の一環。沖縄2カ所のほか、東京都、兵庫、山形の両県が全国のモデル地域に選ばれた。

 ひきこもり状態にある本人や家族は複合的な課題を抱えることが多く、市町村によって担当課も明確になっていない。多様な関係機関が集う場を設け、連携を強化する狙いもある。

 同連合会の近藤正隆監事は「行政のひきこもり施策が必ずしも本人や家族のニーズに沿っておらず、ズレがあった。双方が歩み寄り地域で支え合える在り方を考えたい」と話した。

 悩みや成功体験などを共有し合う家族会は県内に現在6団体。いずれも自主的な集まりで、会場費用などを出し合う団体もある。

 発足会とシンポ、相談会は県内在住のひきこもり当事者や家族、支援に関わる人らに参加を呼び掛けている。ひきこもり施策を担当する厚生労働省担当者も出席する。秘密厳守。参加無料だが、新型コロナウイルス対策で事前申し込みが必要。9月29日までで、1日の定員が30人に達し次第受け付けを終了する。問い合わせは近藤さん、電話080(4090)4388か、メールkondo@khj‐h.com