沖縄タイムス+プラス ニュース

首里城の大龍柱「正面に向けるべき」と市民団体 検討委員長は「変更できない」

2020年9月26日 07:23

 沖縄県の首里城正殿の前にあり、左右の対が向かい合っている「大龍柱」について、正面向きにすべきだという意見が市民団体から上がっていることに対し、首里城復元に向けた技術検討委員会の高良倉吉委員長は25日、「前回の復元の根拠になった資料に匹敵するような資料はない」とし、正面向きを学術的に証明する資料がない限りは変更できないとの見方を示した。委員会後の会見の場で見解を述べた。

首里城火災で焼け残った大龍柱

 高良委員長は、1992年の復元は、首里王府の公式記録である「寸法記」(1768年の修理記録)と「尚家文書」(1846年の修理記録)、文化庁所蔵の「拝殿図」(「沖縄神社」拝殿となった正殿の昭和初期の修理記録)を基にしたと説明。いずれも寸法や色、修理の経緯まで記録された「精度の高い資料である」とした。

 約80年離れている「寸法記」と「尚家文書」に描かれた大龍柱の向かい合うスタイルは同じで、長年正殿の姿は変わらなかったとし「他の向きを考える信頼に足る資料はない」とした。また王国時代の資料であることから、琉球処分後の正殿でなく「本来の正殿の形」が復元できたとした。

連載・コラム
きょうのお天気
沖縄タイムスのイチオシ