沖縄美ら海水族館(本部町)は25日、ベラ類の深海魚「ズナガアカボウ」の展示を世界で初めて始めたと発表した。淡い黄色の頭部で目の周辺はピンク色にふちどられ、硬骨魚類の頭部の両側にある「えらぶた」に黒い斑紋があるのが特徴。同館は「美しい色合いで優雅に泳ぐ姿を見てほしい」と呼び掛けている。

世界初展示となるベラ類の深海魚「ズナガアカボウ」(国営沖縄記念公園・海洋博公園提供)

 ズナガアカボウはインド洋から太平洋に広く分布し、国内で正式な記録があるのは琉球列島のみだという。水深の浅いところにいる種が多いベラ類の中では珍しく、水深100~200メートル付近に生息する。同館によると、同種の記録は少なく生態がほとんど知られていないため、今回の展示は海外からも注目を集めているという。

 展示される個体は全長約20センチで、7月に本島北部の沖合約80キロ、水深約150メートルから採集されたもの。水族館内の「深海への旅」コーナーで紹介されている。魚類課深海展示係の比嘉俊輝技師は「深海魚は地味な体色が多いがトロピカルカラーのズナガアカボウをぜひ見てほしい」と話している。

(写図説明)世界初展示となるベラ類の深海魚「ズナガアカボウ」(国営沖縄記念公園・海洋博公園提供)