沖縄県の糸満市議会(大田守議長)は28日、市議会9月定例会の最終本会議で、闘鶏を禁止する条例の制定を求める陳情について賛成少数(賛成3、反対11、退席5、欠席1)で不採択とした。傷ついた闘鶏を保護し市内で飼育している本田京子さんが、闘鶏の禁止や罰則など取り締まり強化を求め、昨年11月に提出。民生委員会が所管し、昨年の12月定例会から10カ月間、継続審議となっていた。

糸満市の農道に捨てられていたシャモ(本田京子さん提供)

 本田さんは2017年ごろから、闘鶏で傷つき遺棄されたり飼育放棄されたりした軍鶏を保護し、市内で保護施設「クックハウス」を運営している。陳情では、保護された軍鶏はくちばしや爪が切られるなど虐待の痕跡があり、賭博の情報もあるなど違法性を指摘していた。

 市議会の討論では「闘鶏は文化ではなく賭博。人目を避けて行われており、条例で明確に禁止するべきだ」(浦崎暁氏)との意見があった一方で「市内で闘鶏が開催されているという実態がつかめていない」(新垣勇太氏、金城敦氏)、「動物虐待防止についてはポスター配布などすでに市が取り組んでいる」(新垣安彦氏)との意見があり、賛成少数となった。

 本田さんは県議会にも同様の陳情を提出していたが、今年の2月定例会で「審議未了」となっており「文言を調整するなどして再提出したい」と話した。現在、糸満市役所の1階ロビーで、本田さんが保護した闘鶏の実態を伝えるパネル写真展が開催されている。10月2日まで。