沖縄タイムス社は9月に開催した第72回沖展「特別展」会場のタイムスホールを高画質画像で360度撮影したバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)と3Dビュー機能を備えた画像を10月1日から31日まで無料公開する。「3D+VR」で体感できる展覧会は国内では東京国立近代美術館や国立科学博物館、森美術館などが公開しているが県内では初めて。
スマートフォンやパソコンなどの端末を操作。画面に現れた会場床面に表示された白い「◎」をクリックすると、歩くように鑑賞できる「ウオークスルー」で、さながら会場にいるような感覚を楽しめる。
左右や上下の360度の視点で見ることができるほか、拡大や縮小も可能で、遠くから個別の作品の全体像を把握し、近づいて詳細を見ることもできる。
特別展で展示された作品は70点。それぞれのキャプションに色違いの「◎」印がついており、指先で触れたりカーソルを置いたりすると、作品名や作家名が表示される。
「3D+VR」は実際の作品が持つスケール感や質感、奥行きなどは画面では体験できないが、展覧会の雰囲気を味わうことはできる。9月23日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信されているオンライン動画も公開している。