沖縄美ら海水族館のオキちゃん劇場で1日、イルカショーが再開した。ミナミバンドウイルカの雌「オキちゃん」は飼育年数46年となり、国内の鯨類の最長飼育記録を更新中だ。1976年の海洋博公園の開園以来、劇場名を背負うスターとして出演し続ける現役の「レジェンド」。元気の秘訣(ひけつ)は食欲旺盛で運動量が多いことだという。(北部報道部・當銘悠)

国内最長飼育更新中のミナミバンドウイルカのオキちゃんと飼育員の比嘉克さん=1日午後、本部町・海洋博公園(伊禮健撮影)

 オキちゃんは1975年の沖縄海洋博に合わせて飼育が開始され、99年には娘のサミを出産した。現在の体長240センチ、体重173キロで、推定47~50歳。

 約7年間飼育に携わる沖縄美ら島財団水族館事業部イルカ係の比嘉克さん(31)は「オキちゃんはこれまで病気をせず健康状態が良い。しっかり食べてとにかくよく動くのが、元気な理由ではないか」と話す。

 1日の餌の量は約10キロ。オキちゃんと同じく国内最長飼育記録となる他の2頭のミナミバンドウイルカと比べてもよく食べるという。「同期」の中で唯一、現役でオキちゃん劇場でのイルカショーに出続け、観客を魅了している。

 多彩な技も魅力。ボールを口先に乗せる技ができるのはオキちゃんだけ。長年の経験を生かし、できる技の数はショーに出演するイルカの中で一番多い。

 飼育係にとっても他のイルカにとっても大先輩。今回、小柄なマダライルカが新たにショーの水槽に入った時、一緒に水槽内を泳いでくれたのもオキちゃんだった。

 比嘉さんは「イルカが新たに水槽に入る時はなじめるか不安。でもオキちゃんがいてくれてほっとした」と信頼を寄せる。

 劇場の名前にもなっているシンボル的な存在のオキちゃん。比嘉さんは「長生きして元気な姿をお客さんに見せ続けてほしい」と願っている。