【東京】岸信夫防衛相は2日の記者会見で、米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の倉庫などを、嘉手納弾薬庫知花地区(沖縄市)へ移設する計画について、施設配置の見直しを米側と協議していると明らかにした。移設先の敷地面積が大幅に拡張される見通し。市道知花38号が移設先に含まれており、通行できなくなる可能性がある。防衛省は代わりの道路を造るかどうか、検討する方針だ。

沖縄防衛局が市道知花38号沿いに設置し、土地の使用中止などを求める看板=2日、沖縄市内

嘉手納弾薬庫知花地区の施設配置案

沖縄防衛局が市道知花38号沿いに設置し、土地の使用中止などを求める看板=2日、沖縄市内 嘉手納弾薬庫知花地区の施設配置案

 移設は、嘉手納より南の米軍基地返還に関する統合計画の一つ。キンザーとキャンプ瑞慶覧の一部返還に伴い、米軍の機能維持に必要な倉庫などを知花地区へ移す。

 沖縄防衛局によると、当初は移設先を流れる与那原川を切り替え、倉庫などを配置する想定だった。だが、河川管理者の県が環境保全の観点から切り替えに難色を示したため、河道を維持したまま河川改修を行う必要が生じた。

 沖縄市は昨年7月、沖縄防衛局から市道の西側に移設範囲が広がる可能性があると説明を受けた。市によると、環境に配慮した河川改修工事や、川と建物の距離を一定程度離して米軍の防護基準を満たすことなどが理由という。

 市道は約1キロで、両側を基地のフェンスに挟まれる位置にある。周囲に農地や畜舎などがあり、関係者が日常的に利用している。

 桑江朝千夫沖縄市長は「市民の生活道路であり、影響が懸念される。どのように対処していくのか、さらに詳しい説明を求めたい」と述べた。